The Slow Rush [12 inch Analog]

インパクトは前作や前々作には及ばないと思いますが、とても丁寧で良いムード感が統一して流れています。おすすめです。

カッコいい

気付くとコレばかり聴いてる。良いよ良いよ。2020年の１枚になるんじゃないかなぁ。前作が非常に良かったんで、一聴した時に肩透かしを喰らった感があったんですけど、繰り返し聴くたびにズブズブですよ。沼だなぁ。今１番ライブで聴きたいバンドですね。

2020年ビルボード200全米アルバムチャート最高3位。当時全米のみで50万枚突破。2024年初め頃に、たまたまネット購買時に,自分の購買履歴からのお勧めで,このアルバムが挙げられていた。そのジャケットのデザインの印象に惹かれてユーチューブで視聴。スグにこのアルバムの世界観に引き込まれてしまった。過去の作品まで遡って視聴したけど,最新作だけあって本作が最も洗練されており、完成されたサウンドになっている感じ。なんだか懐かしい響きと趣きと優しさに溢れたサウンド。でも新しい。自分の現状が内面的に病んでいるのか？とても染み入る音楽だ。癒されてるようで,効いてて非常に心地イイ。ヒーリングミュージック的な癒しと,幻想的浮遊感が最高。でも車の運転中などでも,聴き過ぎると現実逃避しているようで,ダメ人間になりそうな危うさも感じる,中毒性のある恐ろしい音楽かもしれない。（笑）※後になってから本作がまさか？ビルボード全米アルバムチャートで,トップ３入りしたアルバムだった事に,非常に驚愕してしまった。

オーストラリアのバンドTame Impalaの4thアルバム。Tame Impalaは元々Kevin Parkerのソロプロジェクトであり、レコーディングにおいては演奏も含め全てを彼が担当している。2ndアルバムまではリフを中心においたソングライティングで、後期ビートルズを前進させたような、青空を想起させるカラッとしたサウンドだった。3rdからはマイケルジャクソンを彷彿とさせるような奥行きのある透明感、内省的なサウンドへシフト。4thアルバムである今作は3rdの内省的なサウンドを更に推し進め、リフの反復がほとんど無くなり、歌をメインに据えた内容となっている。リフの反復から生み出されるグルーヴが無くなった為、以前からのファンには賛否が分かれる内容だと思う。今やトップセレブとなったKevinの苦悩が音楽として表れているような、深いアルバムだと思う。ただ、やっぱりもう少しリフを弾いて欲しい。

前作を更に洗練したような内容です。落ち着いた雰囲気がある分、前作の方が好きな人もいると思いますが、出来は本作が上だと感じました。とにかく、気持ち良さは保証できます。

前作からかなり空いたものの基本的にはキープコンセプト。心地の良いドリーミーなサイケデリック。ややブラックでフロアよりのナンバーやフォーキーなナンバー、AOR、クロスオーバー的な雰囲気もあります。音楽とは関係ないですが、新品にも関わらずブックレットに折れがありました。残念。洋盤なので仕方ないかな。

数年前から欲しいと思っていました。だらだら年月が過ぎてやっと購入。脳みそに直接響く曲です。とても気持ちがいい。